
代表・保育士・児童指導員
中西美穂
元々、子どもが生まれる前までは出版社で編集記者をしておりました。子どもが障害をもって生まれてきたことで、障害福祉の世界に足を踏み入れることとなりました。
そこで知ったのは、“障害児を持つとこんなに大変なのか”という社会環境です。
障害ある当事者、また、その家族たちが一昔前と比較すると福祉は発展しましたが、まだまだ不整備、時代に見合った制度設計ができていない中での生活を強いられています。
特に障害児者の親のケアは全くもって手付かずです。
私自身も子供がNICUに入院しているときに、子どもの障害を告知された際、誰にも相談できず苦労しました。そこで、障害児の親のためのコミュニティ運営を発足させたのが、NPO法人サードプレイスが生まれたきっかけです。
「中西さんが思っていたこと、私が生まれたときの母親とまるで一緒です」
と、50代の脳性麻痺の方に言われました。
“こんなに時代を経ても何も変わってないのか”と私は衝撃を覚えました。
障害児者を一番に支えているのはその親、そして家族です。なぜ、こんなにもないがしろにされてきたのでしょうか。支えるどころか、負担を押し付けてきた結果、今、社会では障害児を殺める事件が発生しているのです。
その背景にあるのは、社会の“無関心”。知ってもらわないと、社会も変わるに変われません。
そんなことを障害ある子どもを持ったことで、知り、NPO法人を立ち上げ、WEBマガジン「インクル」の発刊、障害児が描くチャレンジド・アートなどの、障害児者が置かれた環境を知ってもらう取り組みをスタートさせました。
そして、2025年5月オンラインコミュニティだけではなく、オフラインでの活動を強化させるため、児童発達支援・放課後等デイサービス「ネスト」を立ち上げました。
親の会が運営であるからこそ、当事者、当事者家族に寄り添った支援を心がけています。
有資格者によるサポートに力を入れ、全力で、障害ある子ども、そして、その保護者のみなさまをご支援させていただければと存じます。